科学

水素でできた白色矮星「ヤノス」、その驚くべき姿を展望【最新の雄大な宇宙画像】

2024-11-12

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今日の宇宙画像では、特異な白色矮星「ZTF J203349.8+322901.1」を紹介します。この星は、すでに13000光年先に位置しており、片側は水素、もう片側はヘリウムで成り立っていることで知られています。2023年7月25日の観測に基づいて、研究者たちがこの特異な星についての情報を公開しています。

カリフォルニア工科大学(Caltech)によると、この白色矮星は片側が水素で片側がヘリウムで構成されています。最近の観測によると、15分周期で自転し、地球に向かっているときには水素が認識され、逆側はヘリウムとして観測されています。

この白色矮星は、その異常な二面性が特に注目され、研究者たちはその正体を解明するための研究を続けています。この特徴的な二面性は、双星系における相互作用や、超新星の爆発に起因するものと考えられています。さらに、この白色矮星は進化の過程で軽元素が上層に浮かび上がり、冷却とともにヘリウムに変わる可能性があると言われています。

この研究により、白色矮星の形成時期や進化過程についてのさらなる解明が期待されています。研究チームは、この白色矮星が宇宙における様々なプロセス、特に進化の過程でどのような影響を与えるのかを注視しています。

白色矮星は、主系列星が寿命を迎えると構成される星であり、その内部の構造までが理解されると、宇宙における生命の可能性や化学的進化についても新たな知見が得られることでしょう。今回の発見は、我々が宇宙とその成り立ちをより深く理解するための第一歩と言えます。