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来週の会合で利上げ行くか判定、米政府戦略や春闘も目立つ 第2回 - 日銀総裁
2025-01-15
著者: 陽斗
日本銀行の植田和男総裁は15日、来週の金融政策決定会合で米国の政策や春闘の動向について精査した上で、利上げを行うかどうかの判断を決定することを示しました。会合での利上げ観測が強まる中、米国の経済政策、春闘による賃金動向が大きなポイントになると指摘しています。
植田総裁は、国内の景気状況を踏まえつつも、今後の物価上昇率や雇用状況を詳細に分析する予定です。特に、春闘で労働組合が示す賃金引上げ要求が、経済全体にどのような影響を及ぼすかが注目されています。この結果が、消費者物価に与える影響を考慮しながら、利上げを行うべきかどうかの議論が展開される見込みです。
また、14日の講演で、2025年度以降の利上げにおいて24年度に続く強い結果を期待し、米国の政策が20日の大統領の演説で示される方向性に注目が集まると述べました。23日、24日の決定会合で利上げが行われるかどうかの議論が本格化するでしょう。
東京都外為市場の円相場は、植田総裁の発言を受けて円買いが優勢となり、1ドル=157円67銭まで上昇。発言前の157円90銭付近から推移していましたが、発言後に急落した様子が見受けられます。金融市場は今後の利上げの可能性を慎重に見極めていく必要がありそうです。