世界
カナダ首相、不信任の公算大 少数与党支持の野党が辞任を要求 支持率低迷
2024-12-21
著者: 芽依
カナダの野党、新民主党のシン党首は20日、自民党のトルドー首相の辞任を要求し、トルドー氏の不信任案を提出する考えを表明した。少数与党の自民党政権に対抗する形で来年1月下旬に再開される会議の下旬で不信任案が可決される公算が大きい。
トルドー政権は、トランプ元大統領への強硬姿勢に対し反発を受け、16日にフリーレン副首相兼財務相が辞任し、20日に内閣改造を実施したが、住宅価格の高騰などで支持率は低迷しており、最大野党の保守党に大差をつけられている。トルドー氏は支持率を失っている。
シン氏はX(旧ツイッター)で公表した書簡で、「トルドー氏は医療を提供できず、手をこまねいている」と批判し、不信任を求めた。
カナダでは来年10月までに下院の総選挙を実施する必要がある。カナダ進歩連合によると、支持率で保守党が43.2%、自民党は21.6%とどれも落ち込んでいる。国民の不満が高まる中で、トルドー政権は厳しい状況に直面している。