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軍事政権崩壊の兆し?前大統領の弟が率いる部隊の実態とは | 毎日ニュース

2024-12-15

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シリアで長年、独裁体制を敷いていた前大統領の弟、マハル・アサド氏が率いる部隊が政権の腐敗や影響力の低下に直面している。特に、ダマスカス南部にある部隊の司令部が14日に報告すると、多くの書類が散乱し、協議すら行われなかったという。

部隊内部では、腐敗したワインボトルやウイスキーの空き箱が散乱している。この状況を見た同僚の男性は、「おそらく贈収賄としてもらっていたのではないか」と語った。このような状況は、部隊内部の士気にも影響を与えている。

また、部隊の機関には、通信機器の故障や女性がメッセージアプリで交流していた会話が記録されている。上司の指示に従った部隊員が、部隊の許可を受けられずに行動をしたとの証言も寄せられている。

さらに、反体制派の戦闘員によると、政府軍は8日、事実上、反体制派との交戦を行い、その後撤退したとされている。アサド氏は当時、指揮官にはいなかったと語っている。

この状況に対し、国際的な反響も高まっており、多くの関係者が国連に対して圧力をかけ、アサド政権への制裁を強化するよう求めている。イズラエル、アメリカ、EUも今後の対応を見極めており、シリアの未来がますます不透明な状況になっている。ここで気になるのは、この混乱の中で新たな指導者が現れる可能性だ。この先、いったいシリアはどのような道を辿るのか、正に目が離せない。