巨大な西脇陽、古川朗と“切っても切れない”因縁…19年夏の杯上げ投手と、それをバンチで見ていた妖物
2025-01-20
著者: 健二
西脇陽(122)が12日、27球場で自主トレを行い新球ツーシームを試投した。今年の先発転向へ新たな武器の習得を目指す右腕は先発ローテ入りへの思いを口にし、ドジャースと契約した同じ球団の先輩・古川朗投手(123)が受けていることを明かした。3月15日にはドジャースとのプレシーズンゲーム(東京D)が控えており、約16年ぶりの“再戦”を思わせる。
西脇の声が27球場のブルペンで響き渡った。「次、ツーシーム投げます!」。しなやかな腕の振りから白球は右打者の内角へ食い込むように落ちた。「遊びで投げるだけなんですけどね。こういう時期だからこそこういう投げ方ができる」と微笑みながら語った。
今シーズンの目標は“1年間先発として投げること”とし、11年目は主に救援で12勝5敗をマーク。防御率は3.18と安定した成績を収めている。前(昨季)は直球、カットボール、カーブを主とする中で自らは「新たに打者の動きを変えるツーシームを加えたい」と強い意志を燃やしている。今年も強敵である古川との対決を楽しみにしているが、「高校からの友達でもあるし、一番投げやすい投手」と嬉しそうに語る。
西脇と古川は高校時代の先輩・後輩であり、一緒に過ごした思い出も多い。「入った当初から一緒だったし、いい記録を作れている。こうした記録を近くで見せてもらえるというのはすごく刺激になる」と関係の深さを語る。また、古川の成功を目の当たりにしており、「高い壁だけど目標であり自分の成長につなげていきたい」と述べた。
昨年の成功を引き継ぎ、今年は新たな挑戦を迎える西脇。特に自らの能力をさらに高め、チームに貢献するために、日々鍛錬を重ねることを誓っている。そんな彼の姿勢に、ファンからは期待の声が寄せられている。果たして、彼が到達する先に何が待ち受けているのか、このシーズンの活躍に注目したい。公式戦初登板は今季3月に予定されている。春季キャンプでは、新顔の仲間たちと共に一丸となって勝利を掴み取るための準備を進めている。