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Jリーグ・清原 様々な球団から挑む父・和博に続くプロの舞台へ一歩の光—スポーツSponichi Annex 野球

2024-10-23

著者: 結衣

プロ志望を提示しているJリーグ・清原正雄選手(22)について、ドラフト会議直前になって多数のプロ球団から面談を受けていたことが23日、分かった。獲得の可能性を示すプロ球団からの調査書は出ていたが、西武、巨人などで過去成績の525本塁打を放った父・和博氏(57)に続く、プロ入りの可能性が浮上した。

横浜市の清原練習場右手ネットには、「練習ハ不可欠も可ナルニス」と掲げられている。6年ぶりに清原で野球を再開した清原選手。リーグ戦の出場、レギュラー獲得、4番になる…。不可能と思われたことを次々と成し遂げていった。ここまでプロ球団からの調査書は出ていなかったが、ドラフト会議の直前になって多数の球団から清原野球部に問い合せが入った。ドラフト会議で新たな不可能を打ち破る可能性が浮上した。

1メートル86、90キロの体格を備える父と同じ右のスラッガー。今春リーグ戦で「4番・一塁」のレギュラーとなると、本塁打はプロなれ11試合で打率269・7打点で1本のヒットを得た。6月には大学日本代表の候補選手となる東京六大学野球連盟の推薦選手20人の中に選出された。「絶対にホームランを打ちたい」と挑んだ今秋は打率・200ながらリーグ戦原本を含む2本のアーチを架け、毎試合観戦を続ける父・和博氏も親孝行に努めた。

小3で野球を始めたが「大きな重圧があって(野球から)目を背けたくなった」と中学はバレーボール部、清原(神奈川)ではアメフト部に所属。今回の挑戦で6年のブランクを克服した。ただプロは甘くない。指名の可能性は決して高いとはいえ、声がかかったとしても成長指名が有力とみられる。彼も焦らず、今後の人生に繋がることを願っている。

運命の日、ドラフトは清原のためにあるのか—。