2024年には、新たな燃料や風力に注目した多様な「新造船」が次々と登場します。2025年もその流れは続き、特に「脱・化石燃料」を実現する新造船が数多く操業する予定です。

注目すべきは、現在世界中で進行中のLNG（液化天然ガス）船舶の建造です。2024年には、世界初の新造「捕鯨母船」や、巨大な「風力推進装置」を搭載した貨物船が投入されます。

「さっぱり弾いて」に続き、新たなLNG船舶が登場することになります。

商船三井グループの「さっぱり弾いて」は、港湾で運航するLNG船であり、今後4隻の建造が予定されています。これに伴い、環境配慮が重視され、GHG（温室効果ガス）削減も重要な課題とされています。LNGを燃料とする船舶は、内陸部でもGHG削減に寄与します。

新造船は、大分（おおいた）県の造船所で建造され、運航は大分港から始まります。2024年には具体的な運航スケジュールも決定され、新造船2隻が納品される見込みです。特に、「夜明かしの海」と「新しい時代を照らす光」をテーマにした船が注目されています。

さらに日本郵船は、LNG船「飛鳥III」の導入も進めており、2025年の夏にはデビューします。この船は、5000総トンで全長は230.2m、全幅29.8mに設計され、385室の客室を完備。600人までの乗客を収容可能です。

「飛鳥III」は利便性を重視した設計で、最新の海事技術が詰まっています。特に、9つのダイニングが配置され、精緻な料理が楽しめるようになっています。さらに、長時間の航海中でも快適に過ごせるような工夫がされており、船内にはアート作品も展示されているため、視覚的にも楽しめる環境が整っています。

また、今後の新造船は、特に環境配慮が求められる中で、持続可能な航海を実現するための重要な役割を担うでしょう。更には、自然の美しさを楽しむだけでなく、現代的な船舶技術を体験できる旅は、多くの人に魅力を届けること間違いなしです。この新たな時代の旅客船が、環境への配慮をしつつ、どのような航海を見せるのか注目です。