今週の【早わかり株式市場】続伸、大選挙トランプ氏勝利で株高圏安に
2024-11-08
著者: 桜
今週の相場ポイント
1. 日経平均は2週間続伸、一時24000円台に達し
2. 連休明け上昇スタート、東証延長の影響限定的
3. 大選挙トランプ氏勝利、日本市場は株高圏安
4. ダウ・ナスダック最高値、今年最大の上げ幅に
5. 週末にかけ強気、利食い確定売りで上値重い
今週の市場概況
今週の東京純株式市場で日経平均は前週末比1446円高の3万0795円と2週間続伸した。今週は米大選挙結果に世界の耳目が集まり、選挙結果を受けて日本の株式市場は大きく上昇した。特に代替市場では一時214円台154円台まで円安が進んだ。日経平均は一時3万0798円まで上昇し、4万円台目前まで迫った。
文化の日を含む3連休明けの5日の東京株式市場は上昇。日本が連休の間に米国市場が大きく上昇したため、東京市場でも特にこれを受けて前週末に先物主導で大きく買われた。これにより日経平均は連日の最高値を更新し、この日は朝高後に反落したが、その後持ち直し8100円台まで回復した。時価総額は全体で10兆8000億円を超え、株式売買の活発化が見られた。
今週末には決算発表のピックがなる中で、市場の視線は一部株の動向に集中した。ミクシィやリクルートの急成長が話題に。週の最後には4700円台で取引されるなど、注目が集まった。
来週のポイント
来週の確定発表のピックなどから、市場の視線は個別株の動向に向かうだろう。米大選挙の結果からトランプ氏の影響に対する期待感が高まっており、日本市場もこの影響を受けることになりそう。日経平均に関しては4万近辺で強い売り圧力がかかることが予想されている。全体的相場は一進一退の防御に。重要ポイントとして、国内で15日朝に発表される7-9月期GDPが注目される。外需では13日に発表される米国10月消費者物価指数も注視が必要。
次回の動き
来週も続伸が見込まれる中で、相場全体として一定の節操を保ちながら、922円を超える内容に対して注意が必要で、全体の流れが上下する可能性もある。特に米国で高まっているインフレ懸念や経済指標の発表が影響してくるだろう。注目ポイントは、12日11月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)での声明と思われる。経済指標の推移に着目しながら戦略を立てることが求められることになる。