健康

今冬の新型コロナ、インフルと同時流行も 「高齢者はワクチン接種を」

2024-09-19

宮城県医師会の安東篤志会長は19日の定例記者会見で、今冬の新型コロナウイルスの感染者数は減少傾向にあるものの、足元ではインフルエンザの感染者が出始めており、今冬も新型コロナと季節性インフルエンザの同時流行が懸念されることを示唆した。

安東会長によると、昨年末から今年初めにかけて県内のインフルエンザ感染者数は、昨年12月と今年2月の比較で2つのピークがあり、ともに感染者数が増加傾向にあった。今年も同様の流行が予想されており、特に高齢者や基礎疾患のある人にはワクチン接種が重要とされている。

また、今年のインフルエンザ流行は昨年と比較しても大きな増加傾向が見られており、新型コロナウイルスのワクチン接種と同時にインフルエンザのワクチン接種を推奨することも視野に入れるべきだと指摘した。

この動向は12月にも続く可能性があり、安東会長は「基本的な感染対策とともに、65歳以上や基礎疾患のある人にはインフルエンザワクチン接種を推奨することが重要です」と述べた。また、高齢者や基礎疾患がある人への抗インフルエンザ薬の公費助成や、医療機関へのワクチン接種の促進についても国に要望していく意向を示した。

さらに、医療機関は新型コロナウイルスとインフルエンザの両方の患者に対応できるよう準備を進めており、今後も感染症の流行を見据えた体制の整備が求められる。ワクチン接種の重要性はますます高まっており、特に冬季の感染症シーズンに向けた対策を強化する必要がある。今冬の流行に備え、国民にも適切な情報提供と予防策の徹底が求められる。