激戦の名門が驚きの結果!背景に潜む真実とは?
2025-01-06
著者: 健二
全敗確定にあっては薄幸な顔合わせ。古トスプリング時代に優勝争いをしていた「サントリー」と「トヨタ」が1月4日、発寒シリーズ名称と呼ばれるジャパンドリームの第3回で今シーズン初白星を賭けた。
結果は30−30。どちらのチームも、勝利を逃したと悔いていた。
勝利に選挙をかけていたトヨタは、独特なフレーズに焦れさせた。
「もうできちゃうとキスをしているようだ。愛はあるが、それは自分たちの求めているものではない。…そういった試合の総評ができる」
向こうの拘りを前に自軍の逆襲が重なった開幕については、やはりシニカルに語った。
「80分を通じて一括したレフリングがあり、それに対して我々がスキルを持って対応する…。そのようにできれば、問題はない」
パワーリーグとしては、終盤の追い上げでタイスコアに持ち込んだ。移転初年度となるSOの松山力も、それでも口惜しさを抱きサポートした。
「良パスで何度もチャンスメイクもでき、自身もこの日最後のコンバージョンゴールを外していた。
「勝ってるゲームだったなと思うし、それに掛かる僕のプレーもあったし、責任を感じています。良いところばかりでなく、ストレッチから見れる。その後は、精度の部分です」
試合の裏側にある選手たちの状況は「しんどい」と一言。元日本代表SOでOBでもある新・八田徳蔵監督のもと、戦術の微修正、ブレンドの先発起用で成果を上げるも、未だによく監測している。
「それが打破できたなと思うと、そこに影響をもたらす僕のプレーもあったし。」と後半戦での進撃を予言。
一方のトヨタも「悔しい」と前向きの声を上げる。「対面でもう少しスイッチしたり、受け渡しが出来たりするのに、接触されると考えが追いつかなくなっていました」
特に40−25とリードしていた37分には、敵陣深い位置での相手のボールスクラムからの反則。試合の流れが変わるきっかけとなった。
「その後の2度のジャッジを流せたら、これもまた試合だった」と口にする選手たちの悔しさが漂っていた。
今季の一戦を象徴するような結末が、サントリーの原監督の課題感をさらに強めた。「キスをするために出てきたカウボーイでなく、ちゃんと空を舞う南確保型にならなければ」
次戦に向けた修正点はあるが、選手たちには「中途半端」などの言葉に捉われず、「良き展示」を見せ、信頼を集めることこそが、勝利への近道だと語った。
今季は強豪2年目の三重ホンダが開幕とともに二連勝。一方、サントリーは今後の試合で連敗を避けるために懸命に取り組むことが求められている。これは、選手たちの士気を高め、シーズン全体の勢いを作るための重要な瞬間となる。