急増する「梅毒」感染…東京での感染者の10人に1人が20代女性
2024-12-26
著者: 桜
近年、感染が急増している「梅毒」。感染の実態や予防法について、性感染症を専門とする東京・小石川クリニック院長に聞いた。
最近のデータによれば、2023年に梅毒に感染した患者は430人。このうち東京の感染者の約10%が20代女性であるという。
小石川院長は、「最近は梅毒を持った人が増えていることが実感される」と述べている。この梅毒は性的接触によって感染し、最初は無症状であるものの、進行すると皮膚に発疹が現れたり、倦怠感を引き起こすことがある。
では、梅毒に感染するとどうなるのだろうか?
「落ち着いた場所での感染が確認されることが多い。感染部位に主に診られ、例えば陰茎や膣に病変を作る。その後、体に症状が出ることに関して、体に不調を引き起こすことが必要であるが非常に多様である」と説明する。
梅毒に感染しても症状が出ないことが多く、感覚が鈍いことから他者に感染を広げるリスクがある。特に、20代女性の感染者が急増しているのは、パートナーからの感染が原因であると考えられる。
小石川院長は、「梅毒の感染は10年前から増え続けており、最近ではマッチングアプリや出会い系サイトを通じて感染が広まっている」と警鐘を鳴らす。
さらに、20代女性の梅毒感染が増えている理由について、「恋愛や性行為に対する意識が変化している」と指摘。「以前は男性同士の感染が多かったが、今は男女の関係での感染が目立つようになった」と解説する。実際、治療を受けた女性の7%が妊娠中であるという。
梅毒に対する無知が原因であることが最大の問題だ。梅毒は早期に発見されて治療されれば完治する病気であるため、性的関係を持つ際には、パートナーとのコミュニケーションや検査をする重要性を強調する。
最後に小石川院長は、梅毒の蔓延を防ぐためには、「自身の健康を守るためにも、定期的な検査を受け、クリニックでの相談をおすすめします。性行為の際はコンドームを着用することも大切です」と呼びかけている。