J1リーグの福岡が、16日に福岡市内で金明輝新監督（43）の就任会見を行った。今シーズンJ1に復帰した福岡では、圧倒的なチーム作りを目指して「選手やスタッフがリスペクトされ、一体感のある強いチームを構築したい」と強調した。

ただし、J1リーグでの新監督としての立場には危惧がつきまとう。最下位に低迷するチームを立て直すプレッシャーや、強豪相手にどのように戦うのかが大きな課題だ。特に、サポーターからの厳しい目が注がれる中での初舞台となるため、金監督には多大な期待が寄せられている。

さらに、女子チームの強化も進められている。2021年以降、J1のルールが変更され、女子選手の参加を求める声が高まっており、女性サポーターも増えていることから、金監督にはチームの調和を保ちながら全体のレベルアップを図る必要がある。

その一方で、選手の声がチーム内で届かないという問題も浮上している。金監督を迎えたことで士気が上がることが期待されるが、選手たちは自身の意見が反映されない不満を抱え続けているとの声も上がっている。「自分たちの声が届いていない」との指摘がある中、金監督はその改善に努めなければならない。

これからの数ヶ月が福岡にとって運命の期間であり、果たして金監督がチームを引っ張り、サポーターの信頼を取り戻すことができるのか、注目が集まる。来年の30周年記念に向けて、福岡が新たに歩みを進めるその道筋がどうなっていくのか、期待と不安が交錯している。