イテ原市長選挙、追原鉄也氏が初当選 組織戦で一気に制すイテ原市長選

2024-09-22

市長を務めた期間12年間を経て、髙山太郎氏の引退に伴い、選挙戦では市政の継承が主な争点となった。小田急線伊手原駅北口の再開発事業などを絡めて追原氏が斬新な政策を展開した。

追原氏は経験豊富な医師としての知見から、健康増進の重要性と『日本一の健康都市を目指す』という施策を公約し、子育て世代の環境改善やインフラ整備の推進を強調した。市民への支援を受け、地域企業や団体から廣報を得て、組織戦を展開した。

争点については公共施設の老朽化が問題視され、これまでの市政を批判する意見も散見された。追原氏は「公共の財政難」を指摘し、市民への透明性を持った施策の実現を公約。市民の多様なニーズに応えるべく、健康・福祉・教育の分野での充実を目指す方針を示した。

投票率は32.61%で、前回(2020年)の36.15%よりも3.54ポイント低下した。投票者数は81万3189人(男41万2150人、女40万1039人)で、少子・高齢化が急速に進む中、投票への関心が薄れている現状が浮き彫りとなった。

追原氏が初当選したことで、今後のイテ原市の政策がどのように展開されるか、さらなる注目が集まっている。候補者の強い意志と市民の意見に耳を傾け、持続可能な地域を目指す取組みが求められている。