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イスラエル軍が遺体を家屋から投げ下ろす映像が問題に、ヨルダン川西岸地区

2024-09-21

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イスラエル軍が20日、占領下のヨルダン川西岸地区を襲撃した際、イスラエル兵士がパレスチナ人3人の遺体を家上から投げ下ろす映像が撮影され、調査を開始した。

ジャニン近郊の北部の町カバティヤで撮影された映像では、イスラエル軍のブルドーザーが遺体を持ち上げ、動き出す様子を映している。この映像は広く怒りを呼んでいる。

イスラエル国防軍(IDF)は20日、これが「深刻な事例」であり、イスラエル軍の価値観に「合致」していないと述べた。

カバティヤの地元当局によると、19日にはイスラエル軍によって少なくとも7人が殺害された。国際法では、兵士は敵の戦闘員を含め、遺体を尊重する義務がある。

IDFは、カバティヤで対テロ作戦を実施し、「襲撃戦」で戦闘員4人、ドローン(無人機)による攻撃が影響があったと発表している。

カバティヤにいるジャーナリストはBBCに19日朝、イスラエル軍が町の中の建物を包囲したと述べた。

このジャーナリストによると、この住居にいた男性4人が家上に逃げ、殲滅軍に襲撃されたという。

カバティヤでは戦闘が続いていたが、それが収束した際、イスラエル軍が家屋に上がり、遺体を横から落とし、ブルドーザーに積み込むのを見たとこのジャーナリストは語った。

IDFが映像について問われると、「これが(我々の)価値観であり、兵士への期待に合致しない重大なことである。現在調査中である」と答えた。

また、カバティヤで殺害された1人は、「ヨルダン川西岸地区北部での攻撃の指示と実行の責任者」であったシャディ・ザカル氏であると説明した。

IDFは、ザカル氏がカバティヤの「テロ組織のトップ」であったとの見解を示した。これには、どの組織に属していたかは明かされていない。

ヨルダン川西岸地区のパレスチナ自治政府は、「これまでに690人以上のパレスチナ人が西岸地区で殺害された」と述べており、さらに、イスラエル軍は連日の追跡と襲撃を強化している。

イスラエル軍は、ヨルダン川西岸地区とイスラエルにおけるパレスチナ人の攻撃を食い止めようとしており、強念とする。このように、IDFの活動により、少なくとも33人のイスラエル人が殺害されたという報告がある。

ガザ地区でハマスが運営する保健省によると、この映像は「きわめて不適なものである」と説明した。

「もし本物であれば、プロの兵士による突如な動きが示されていることは明らかだ」と、パレスチナ自治政府の保健部門は述べている。

カバティヤで発生したイスラエル軍による襲撃は、これまで10月7日のイスラエル攻撃以来のエスカレートを考えると、特に驚くべきである。このような状況下で、ヨルダン川西岸地区での暴力が急増していることが見受けられ、国際社会からの反響も期待される。