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ispaceの月着陸船、安定航行 CEO「成功に全力尽くす」
2025-01-16
著者: 弘
月面着陸を目指すispace(アイスペース)は、10月15日午前に行った記者会見で、月着陸船の状況について報告した。着陸船はロケットから分離され、現在は安定して航行していると説明された。今回の月面着陸は、同社にとって再挑戦であり、5月から6月頃の着陸を目指している。
アイスペースの創業者でありCEOの柏田武史氏は会見で「成功に導くために全力を尽くす。このプロジェクトの成功は宇宙資源開発の未来を切り開くだけでなく、日本発の宇宙探査技術を世界に示すことになる」と述べた。
着陸船は15日午前(日本時間)に米国からロケットで打ち上げられた。同日中にロケットから分離された後、アイスペースの管制室との通信も確立し、着陸船の運行の安定や道路上での太陽光による電力供給の確認がなされた。
月着陸船は地球周回コース上で2周半した後、約4日後に月周回コースへ到達する予定だ。この後、月の重力を利用し、打ち上げから4カ月後に月周回コースへ到達する。
アイスペースは2022年に月着陸船を打ち上げて民間企業としての着陸成功を目指したが、2023年4月の着陸前に失敗した。今回成功すれば、アイスペースは民間企業として初めての月面着陸を達成し、宇宙業界における新たな地平を切り拓くこととなる。次回の成果に注目が集まる。