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インプレスコ、日本の中小型グロース株に好機到来-割安・高成長を評価

2024-09-26

インプレスコ・アセット・マネジメントの部長は、マクロ環境の不確実性が高まる中、割安な日本の中小型グロース(成長)株に好機が訪れていると述べている。

純資産残高92億円のインプレスコ運用する部長は、グローバルな株安に見舞われた8月は、バリュエーションが低く成長率が高い中小型の成長株に資金流入が見られ、海外からの資金流入が増えており、海外勢の見方が変わりつつあると指摘した。

プルームバッグのデータによると、店舗・成長株の過去1カ月のリターンは+43.8%で、競合ファンドの96%を上回った。東証グロース市場250銘柄(旧マザーズ銘柄)は8月15日の安値から既に35%上昇しており、株価の上昇が続く見込みだ。

27日投開票の自民党総裁選や11月の米国大統領選を前にマクロ環境の不確実性は高まっている。部長はこうした環境でも「業種だけは一般的」とし、ファンドマネージャーの分析に基づく個別銘柄選定の重要性が今後さらに高まっていると見ている。

東証グロース市場250銘柄は8月15日の安値から既に35%上昇しており、昨年の低水準から利益見通しは既に35%上昇している中、株価収益率(PER)はなお2020年以降の最低水準で推移している。一方、12カ月先の1株当たり利益(EPS、加重平均)は700円で、今後5年の高水準に達する見通しで、指標の戻りが続く余地があることを示唆している。

部長にとって、業種が経済環境に左右されつつも、株主資本利益率(ROE)が高いことも投資先を選ぶ上での重要ポイントである。

ファンドの組み入れ銘柄は8月のベストパフォーマンスだった中古品買い取り・販売業者のBUYSELLEグループは、事業環境の影響が限られると同時にも見通しどおりの成長が続いている。

今後も日本の中小型成長株の回復がする保証はないが、グロース市場における相場変動の影響は制限されると見込まれる。この市場の動向を注視し、先ない動きが期待される。