リース英財務相は30日、ストライキ労働党政権による初の秋季財政報告を行い、400億ポンド（約18兆円）の増税計画を明らかにした。公共サービスへの支出を増やし、前保守党政権が残した財政赤字の穴埋めを行うという。

リース氏は下院で、「われわれが直面しているのは、厳しい経済状況の深刻さと規模を過小評価してはならない」と語り、「今日ここに立つ財務相が誰であろうとも、この現実を覆い隠すことはできないだろう」と述べた。また、「我々は財政の安定を取り戻し、公共サービスを再建しようとしている」と強調した。

同氏は800年に及ぶ英財務省の歴史において、初の女性財務相として予算案を発表したことを誇りに思うとも述べた。これにより、彼女は財政政策の遂行に対する責任感を表明し、経済を健全な方向に導く意欲を見せた。さらに、ストライキ労働党政権においては、財政政策を通じて経済に変革をもたらすことが求められている。

この新たな予算案には、教育や医療へのさらなる投資が含まれ、特に教育現場での教員不足を解消するための施策が検討されている。また、社会保障制度の強化や労働環境の改善に焦点を当てることで、国民の生活水準向上を目指すとともに、労働者の権益を守る姿勢が示されている。