ホンダは12月18日、独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」の次世代技術を公開した。今後のハイブリッド車に順次搭載を予定しているこの新技術は、環境性能と走行性能のさらなる向上を目指している。

e:HEVシステムは、バッテリー電力で走行する「EVドライブモード」、エンジンで発電しながら走行する「ハイブリッドドライブモード」、エンジンと電動モーターを直接接続してタイヤを動かす「エンジンドライブモード」の3つのモードをシームレスに切り替えることができ、高効率な走行を実現する。

次世代e:HEVでは、小型・中型それぞれのシステムにおいて、エンジン、ドライブユニットをはじめとする構成部品の最適化を行う。これにより、燃費を今まで以上に向上させることを目指す。

新開発の1.5リットル／2.0リットル直噴エンジンと新型フロンテッドドライブユニットの採用により、10%以上の燃費向上を実現する。燃費向上のための理論空燃比を実現し、出力を低下させることなく、出力性能と低燃費を両立させる。1.5リットルエンジンでは、高効率領域を現行比40%以上維持する。

フロントドライブユニットは、小型化と高効率化を両立させ、小型・中型ドライブユニット双方における共通部品を最大化し、コストを大幅に低減する。

ホンダのこの次世代e:HEVシステムは、各ドライブモードにおけるエンジンやモーターの高効率化を図り、エンジンモーター間の電力変換やエンジン出力の高速度クリンス時の効率向上を実現する。

ホンダは、この次世代e:HEVシステムを通じて、今後のグローバル環境規制への対応を強化し、環境性能と走行性能の両立を図っていく。