合計1億円を外に置いた女性、何者かに回収される…「紙幣番号を調べる必要」と電話で指示 : 読売新聞

2024-12-27

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山形県警組織犯罪対策課は16日、山形市の70歳代団体職員女性が特定の犯罪で現金1億8120万円を自宅駐車場に置いて回収されたと発表した。警察官や捜査官をかたる電話を受け、女性は不安に駆られ、現金を自宅駐車場に置いてしまったことが発端だった。

発表によると、9月11日、女性のスマートフォンや自宅の固定電話に、実在しない「東京中央署」の警察官や実行犯からの電話がかかってきた。2人は、女性名義の口座に関わる犯罪があり、口座を凍結するためには現金の紙幣番号を調べる必要があると告げたという。これにより、女性は不安になり、現金をその場に置いてしまったという。

女性は、現金を自宅駐車場に60回にわたって引き渡した。実行犯は、それを見て、現金を回収していった。最近の詐欺事件で、特に高齢者を狙った被害が相次いでおり、警察による注意呼びかけが必要とされている。

報告によると、今年の県内の特殊詐欺による被害額は、昨年よりも増加し、早くも118件が確認されている。被害は、年々増加の傾向にあり、特に電子マネーや現金を狙うケースが目立つようになっている。警察は、日頃からの警戒と、正しい情報を得ることの重要性を呼びかけている。