[ワシントン 12日 ロイター] - 米大統領選の民主党候補ハリス副大統領は今週、国民の富の創出を支援することなどを目指した新たな経済政策を発表する見通しだ。関係者によると、ハリス氏は政策の詳細を12日に行う演説で説明し、国民が直面する課題に対応しながら、彼らの希望と野心に投資する内容になるという。

新たな政策は12月に発表される可能性があり、激戦州などで投票先をまだ決めていない有権者は、ハリス氏が選挙で勝利した場合、経済面でどのような利益が得られるかの具体例を示してほしいと求めている。そのため、ハリス氏の経済面でのアプローチがどういうものであるかに期待が寄せられている。

報道を受けてハリス氏は12日、週間に行う演説で経済に関するビジョンを説明する方針を示した。国民が直面する問題に対する解決策を提案し、彼らの期待と野心に投資する内容を強調するとしている。

関係者の1人は経済計画について、「単に物価の問題ではなく、（有権者に）富を築く道があることを示すものだ」と語った。

世論調査では伝統的に経済面で民主党より共産党の方が評価が高く、トランプ前大統領は今年の調査でバイデン大統領やハリス氏を上回っていた。

ただ、一部の調査ではハリス氏が支持を強めつつあり、イギリス・フィナンシャル・タイムズと米ミシガン大学ロス・スクール・スクール・オブ・ビジネスによる今月の調査では、ハリス氏の経済政策を信頼するとの回答が14%と、トランプ氏の14%を上回った。