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ハリス氏、敗北に「行き過ぎたリプレール」? 党内に「大削除」求める声 [アメリカ大統領選2024]: 朝日新聞デジタル
2024-11-07
著者: 裕美
米大統領選で、予想以上の大差で敗れた民主党のハリス副大統領。1夜明けた6日、党内からはハリス氏を指名するだけではなく、党の役割を求める声が強まっている。「捲土重来」を期するかのように、民主党の敗因と問題が続々と浮き彫りになっている。
ハリス氏は、自身の任期を通じてまず黒人コミュニティやアジア系票を大きく取り込んだが、貧困層、特に若年層からの支持率は低調であった。この選挙結果によって、特に主要な支持基盤である都市部の有権者たちにおける発言力を再認識する動きが広がっている。
超党派的な議論が必要な中、党内での意見の分裂や、特に進歩派の要素の強化が求められる。こうした流れを受けて、トランプ氏が2024年の選挙に向け再出馬を表明していることも影響を及ぼすとみられ、党内での戦略再考が急務とされる。
これにより、今後の選挙戦における民主党の立ち位置が大きく変わる可能性があり、ハリス氏自身も新たな戦略を求められることが予想されている。実際、2016年の大統領選挙の当時、「白人の勤労者階級」との連携を深める必要性を訴えたのが彼女であったが、今回は彼女自身が投票率を引き上げる責任を問われている。
地域によっても影響はさまざまで、一部の州では特に地域の問題を背景にした支援策が急務とされ、ハリス氏はこれに対しての見解を迫られることになる。果たして、次回の選挙に向けて彼女がどのような行動に出るのか、その動向に注目が集まっている。