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豪州政府、元米海兵隊員の引渡しに同意 中国軍人に空母着艦訓練か

2024-12-23

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[シドニー 12日 Reuters] - オーストラリアの法務長官は12日、元米海兵隊パイロットであるダニエル・ドイガン被告(51)に対し、中国の軍の空母用着艦訓練に関する尋問を含む、同被告の引き渡しを承認した。この同被告は、中国の軍隊に対して機密情報を提供したかどうかが疑われている。

ドイガン氏は、2011年以降もオーストラリアに居住していたが、2021年に入国管理局によって逮捕され、現在も拘留中である。今回の引渡しは、中国の国家安全法違反に関わるもので、オーストラリア政府は国家安全保障上の見地から、彼の引渡しを決定した。

オーストラリア国内では、国家安全の観点から元軍人や外国への情報漏洩に対する懸念が高まっている。このケースは、その流れを反映したものであり、特に中国の軍事機密に関する情報が国外に流出することへの不安が募っている。

ドイガン氏に対する訓練が、他の国々にも影響を及ぼす可能性があるとの見方も多く、オーストラリア政府は国際的な連携強化を目的とした新たな施策を検討しているとの情報もある。

現在、オーストラリアは中国との間の経済的・外交的な対立が続いており、こうした引渡しは一層の緊張を招く恐れがある。政治家や専門家からは、オーストラリアが中国における人権や合法性に配慮する必要があるとの意見も出ている。今後の展開に注目が集まっている。