国
韓国人彫刻家に盗まれた対馬の仏像、13年ぶり返還…「14世紀に韓国に埋葬された」と証言: 読売新聞
2025-01-24
著者: 花
【大田(テジョン)】【韓国中部】山田幸博】長崎県対馬市の観音寺から盗まれ、韓国に持ち込まれた仏像について、同寺の関係者らが12日、保管場所となっている大田市の国立博物館で報道陣に説明し、韓国側から13年ぶりに返還を受けた。この仏像は韓国の文化財である「観世音菩薩像」として指定されている。
観音寺の住職、田中善樹(ぜんじゅ)さん(78)や日本の外務省、文化庁の関係者が状況を確認した。韓国側では「国際的な文化財の保護の観点から、仏像は返還されるべきだ」との意見が多く、田中さんは「多くの方々のご支援で今日はこの日を迎えられた。日本韓国が末永く交流できるよう努力する」と語った。
この仏像は2012年に韓国人の彫刻家に盗まれ、その後、長い間行方不明だった。ところが、韓国警察が彼を逮捕すると、仏像の所在が明らかになり、最近になって返還が行われる運びとなった。この際、韓国の文化財管理者も同行し、仏像の正確な状況について確認した。
韓国側は、この仏像が「14世紀に韓国に埋葬されたもの」であり、また仏教や文化交流の重要な資料であると主張するさらなる証拠を持っている。田中さんは「この仏像を通じて、日韓の友好関係がさらに深まることを願っている」とコメントした。
仏像の返還は、韓国と日本の文化財の取り扱いについての新たなスタートとされており、多くのメディアが注目している。特に、日本の個人や団体もこの問題に関心を示し、文化財の保護と返還についての議論が高まっている。国際社会においても、文化遺産の保護の重要性が再認識されている。