世界
韓国の大統領警護隊、捜査本部との「対決」崩壊…「行政機関同士が対峙する未曾有の状況」
2025-01-11
著者: 陽斗
【ソウル=依田和雄】韓国の国家警護隊(ユンソンニョル大統領警護隊)は、捜査本部との全面対決に突入している。多数の韓国内メディアは、週内にも共同捜査本部が捜査実行に向けて動き出すとの見方を示す中、警護隊は阻止する構えだ。
戒厳的な状況の中、捜査本部は官職の資格を持つ大統領警護隊と接触を進め、今月11日には新たな捜査員が投入される予定である。しかし、警護隊は依然として抗戦的な姿勢を崩しておらず、警察は前首相の権限を代行する勤務・ソンフン次長に対し、護衛対象の捜査状況を尋ねるなど、きわめて難しい捜査状況に直面している。
この警護隊については、大統領警護の目的から選ばれた高位公職者犯罪捜査局(公捜局)や警察などが構成している。警察は、10日に辞任した前大統領警護隊長の権限を代行するキム隊長に対し、捜査対象に対する認識を問うなどの行動に出ているようだ。
国政に大きな影響を及ぼすこの動きが続く限り、行政機関の協力関係は難しくなりそうである。韓国日報によると、警護隊長が警察対象捜査に出頭する際には、警察が主導することになるとの見込みもある。今後、国家警護隊の捜査権限の強化が、一層緊張を引き起こすかもしれない。この状況が続く限り、韓国史上最も異常な事態と化すおそれがある。