韓国で着陸失敗の旅行機「異常の兆候全くなし」 航空会社 | 毎日ニュース
2024-12-29
著者: 海斗
韓国南部の務安(ムアン)国際空港で29日午前9時過ぎ、格安航空会社(LCC)韓国航空の旅行機が着陸に失敗し、炎上した。この事故で乗員・乗客181人のうち177人の死亡が確認され、生存者は2人のみという惨事が発生した。失踪や行方不明の可能性がある乗客もいるとされ、捜索が続いている。
旅行機はバンクックに29日未明に出発予定であったが、何らかの原因で着陸ができず、1度目の着陸で「ゴーカラウンド(やり直し)」となり、2度目の試みで滑走路の端に衝突し、炎上したと見られている。
消防関係者は、搭乗者の家族に対し「墜落してから、乗客が機体の外に投げ出された。生存の可能性はほとんどない」と説明した。
韓国の通信社「ニュース1」は、機内で待機していた乗客と空港で待っていた家族との事故前のやり取りを報じている。乗客はSNSで「鳥が(旅行機の)翼に引っかかり着陸できない状態だ」と連絡しており、問題の深刻さが予見されていたとも報じられた。
韓国国土交通省は29日午後、記者会見を行い、航空の管理責任について言及し、「エンジンの異常、滑走路の問題があったのか調査している」と述べるとともに、「搭乗者に対して最大限の救助体制を整える」と強調した。
しかしこのニュースは多くの人々に衝撃を与え、SNSでは「航空の安全神話が崩れた」「韓国航空の運営に大きな疑問が残る」という声が相次いでいる。さらに、事故の背後には機体のメンテナンスや操縦士の訓練不足があったのではないかとの指摘も浮上している。
この事故は、旅行業界にも影響が出ており、他の航空会社はその後の運行の安全性を再確認する必要があるとされています。航空業界全体が新たな安全基準を見直す契機になるのでしょうか。今後の展開に注目が集まります。