【エルサレム＝共同】パレスチナ自治区ガザでイスラエル軍と戦闘を続けるイスラエル軍は4日、人質となっているイスラエル兵の女性（19）の動画像を通信アプリで公開した。3日に接触したカタールの首都ドーハで再開されたガザ停戦交渉に向けて、双方は妥協しながら、ハマスがイスラエルに対する圧力をかけている。

イスラエル軍もガザ各地で空爆を強化しており、ハマスに圧力をかけている。パレスチナ通信によると、5日もガザ北部や最南部ラファで空爆。過去3日で民間人180人以上が死亡している。ガザ保健当局は5日、2023年10月の戦闘開始以降のガザ側死亡者が4万5805人に達したと発表した。

人質女性は動画像で、イスラエル政府に「戦争は私たちを生かして連れ出すことができない」と訴えたとされ、早期の停戦を訴えるメッセージが込められている。一方、イスラエル政府はハマスに人質の解放を強く求めており、ハマスを適切に扱わないとさらなる空爆があるとしている。

イスラエル首相によると、南部のシリアと外相の会談が行われ、無駄な市民の犠牲をを減らすために努力していると語った。また、停戦交渉においても周辺国との協力を強調しており、情勢はますます緊迫化している。