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国際線機長、乗務前日にワインボトル3本を注文…関係者に国交省が業務改善勧告: 読売新聞
2024-12-27
著者: 裕美
日本航空の国際線機長が乗務前日に過剰な飲酒をしていた問題で、国土交通省は17日、日本航空に対し、飲酒に関する業務改善勧告を通知しました。この機長は、勤務の約3時間前に飲食店でスパークリングワイン3本を注文し、大量に飲酒していたことが判明しました。
この機長は、今月11日のメルボルン発日本行きの便に搭乗する予定でしたが、乗務前の3時間におけるアルコール検査で陽性反応を示し、搭乗を拒否されました。この事態を受けて、国交省は日本航空に対し、再発防止策を求める通知を出したことを明らかにしました。
同社の関係者によると、この機長は11月13日の昼食時にスパークリングワイン2本、続いて11月14日の早朝にさらに1本を追加で注文していたとのことです。
国交省によると、国際線機長は、勤務の48時間前からの飲酒が禁止されており、この規定を破ったことになります。国交省は、同機長が乗務できない事態が続く場合、他の乗務員への影響も考慮し、航空機の運航に支障をきたす恐れがあるため、改善策の徹底を求めています。
ここで注目すべきは、航空業界における飲酒制限の厳しさです。特に国際線のパイロットには、アルコールの影響を最小限に抑えるための厳格な規制が設けられており、違反した場合の処分も非常に厳しいものとなっています。
他の航空会社でも同様の問題が過去に発覚しており、業界全体での飲酒ルールの見直しが進められています。国交省は、今後も厳格に飲酒規定を監視し、安全な空の旅を維持するための取り組みを強化していく方針です。国際線の安心・安全を確保するためには、全ての乗務員が規律を守ることが最も重要です。