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ガザ停戦交渉に進展、ハマスに最終案 米大統領「結実間近」

2025-01-13

著者: 陽斗

【ドーハ/カイロ/ワシントン 13日 ロイター】 - パレスチナ自治区域ガザでの停戦と人道解放を巡る協議で、13日、仲介役のカタールは合意の「最終」案をイスラエルとハマスに提示した。関係者によると、協議には米国の現政権と次期政権の両方の特使が参加。深夜に及ぶ交渉で「破壊口」が開かれたとのことだ。

当局者によると、カタールの首都ドーハで行われているこの協議では、イスラエルの国家安全保証局と内部情報機関の長がトランプ次期政権の中東政策に関与する特殊部隊・ウィットボート(意訳)とともに参加している。参加者は、バイデン現政権が対中政策の中東担当副主任を派遣しており、バイデン政権下のアダムスは、イスラエルとハマスの間での合意形成に向けて活動していると述べた。

バイデン大統領は、どちらか一方だけでなく、他の国々との関係を考慮しながら交渉を進めているとの見解を示した。バイデンは、「交渉が整ってきている」と認め、この状態が「本当に実現に近い」と発言。ウィットボート隊の主要メンバーは、双方の間の重要な接触を促進しており、さらなる進展が見られるかもしれないと指摘した。

この状況において、ガザでの人道支援が拡大すれば、経済的復興にも繋がるとの期待が高まっており、人道的な支援の重要性もそうした状況を反映している。特に、国際世論や他国からの支援が、ガザ復興への鍵となると見られている。

一方で、ハマスの台頭や停戦が実現しない場合、事態の悪化が懸念されると警告する声も。また、地域の安全保障が一層不安定化する可能性があるため、多国間の取り組みが必要とされる。国際社会は、この交渉に対して注視しており、持続可能で平和的な解決を求め続けている。