[ドーハ/カイロ/エルサレム 16日 リタール] - イスラエルのネタニヤフ首相は16日、パレスチナ自治区ガザの停戦合意に関して、イスラム組織ハマスが一部の項目に反対していることを警告しました。「ハマスが停戦の全ての項目を受け入れたことを確認するまで、イスラエルの施策は強化されるだろう」と述べました。

ネタニヤフ首相は声明で、「ハマスが合意の全てを受け入れた場合に限り、停戦合意の実施が始まる」と強調しました。また、「この合意には監視機関の設置が含まれており、イスラエルの施策は当面維持される」と指摘しました。

イスラエルにおける正式な停戦合意の受入れには治安機関と政府による承認が必要であり、現地住民にとっては16日にも採決が行われる予定とのことです。しかし、地域の政治状況は非常に敏感で、様々な勢力が合意の妨げとなる可能性があります。

新興の政治勢力や強硬派が合意に反対する姿勢を見せており、地域の安定にも影響を与えかねません。中東の平和プロセスにおいて、停戦合意の実施が成功するかどうかは、国際社会の注目にかかっています。

一方、ハマスのイデオロギー部門は16日、仲介者が15日に発表した停戦合意にコメントし、「合意の内容について検討中で、最終的なスタンスは近日中に発表する」との見解を示しました。今後、双方の合意形成が求められる中、注目が集まっています。