ガザ地区の激化する衝突、イスラエルは人質1人の遺体回収
2025-01-09
著者: 愛子
【カイロ 8日 ライター】 - パレスチナ自治区ガザ全域において8日、イスラエル軍による空爆があり、医療関係者によると数十人が死亡した。特に、カタールで開催された停戦協議の最中、イスラエル軍がガザ南部ラファ周辺のトンネルで人質を回収したことが報じられている。
ガザ市のシャイク・ラワン地区の集合住宅では少なくとも10人が死亡し、市内の別の地区でも10人が命を落とした。数万人のパレスチナ人が避難しているガザ中心部のデイル・アブラでも3人が死亡するなど、情勢は厳しさを増している。
バイデン大統領の退任が近づく中、米、カタール、エジプトは停戦合意を目指して集中的な協議を行っている。関係者は現在の協議について、合意に向けた最も真剣な取り組みであると指摘。「かつてない前向きな状況だが、まだ合意はしていない」と述べた。
こうした中、イスラエル軍はガザで人質とされていた男性の遺体を回収したと発表。この男性の息子も死亡した可能性があると警告した。
ナタニヤフ首相は「生存者、死亡者を問わず、全員の帰還に向けて努力していく」と強調している。一方で、イスラエルの国営ラジオは、「生存者や死亡者を問わず、全員を返還に向けた取り組みを続ける」と報じた。
この状況の背後には、数ヶ月にわたる激しい衝突があり、市民生活にも深刻な影響を及ぼしている。人道的危機が深刻化する中、国際社会の注目も集まっている。国連は最近、ガザの人道的状況に懸念を示し、特に子どもたちの安全確保を訴えている。
「生存者、死亡者を問わず、全員の帰還に向けて努力していく」ナタニヤフ首相は、この言葉を信念として、この危機的な状況の中での尽力を続ける意向を示している。国際社会との対話を通じて、解決策を見いだすことが期待されている。