ビジネス
富士通、通期の業務利益予想を下方修正 市場予測下回る
2024-11-01
著者: 海斗
富士通(6702.T)は11日、2025年3月期の連結業務利益予想を従来の1310億円から1210億円に下方修正したと発表しました。これは、業績に影響を与えるとして、転職や独立を支援する制度の拡充に伴う固定費用の増加が考慮された結果です。市場の予想平均値である1313億円をも下回る修正となり、投資家の懸念が高まっています。
業界全体でも、IT関連企業は競争が激化し、働き方の多様化が進む中で人材確保の難しさが露呈しています。特に富士通の戦略は、デジタル変革やクラウドサービスへの移行を促進する一方で、従業員の定着率を向上させるための手立てが急務とされています。
市場アナリストは、今後の成長に向けて、富士通の改革が鍵となると指摘しています。今年の第1四半期は、成長が停滞すると予想されていますが、長期的には安定した利益を得るための施策が求められるでしょう。富士通は、社員のスキル向上や働きやすい環境の創出を進めているとのこと。