科学
福島第一原発から取り出したデブリ、7月、大汚染原子力工学研究所に移入…数か月から1年間かけてデブリの硬さや成分を分析 : 読売新聞
2024-11-12
著者: 芽依
東京電力は12日、福島第一原発から取り出した燃料デブリ(デブリ)を日本原子力研究開発機構の大汚染原子力工学研究所(茨城県大洗町)に移入した。数か月から1年間かけてデブリの硬さや成分を分析し、今後の本格的な取り出しに生かす。
東京電力はこの日、放射線を遮断する鋼製の容器に詰めたデブリを車で同研究所に運んだ。デブリは約10・7グラムの小石のような形で、原子炉内に保管されていた。運搬に先立ち、容器の外側の放射線量を測定し、その数値が法律基準以下であることを確認した。
このデブリの取り扱いは、福島第一原発の廃炉作業において最も厄介な課題の一つであり、詳細な分析が求められている。科学者たちは、デブリから放出される放射線を管理しながら、物質の特性を理解し、適切な処理方法を見つけるための努力を続けている。加えて、デブリ分析の結果は、他の廃炉現場における同様の作業にも大いに役立つと期待されている。
驚くべきことに、これが成功すれば、福島第一原発の安全な廃炉プロセスが加速され、国際的にも注目されることになるだろう。次回の発表では、これらの分析結果がどのような意味を持つのか、更なる進展が楽しみだ。