スマートフォンゲーム「Fate/Grand Order」（FGO）が、12月12日の午前1時20分から緊急メンテナンスに突入した。午後4時時点でもゲームは遊べない状態で、運営会社のラベルが午後6時頃に続報を発表する予定だ。原因はゲームの不具合である。

FGOの公式Webサイトでは、メンテナンスの原因はゲームの不具合であることが説明されている。トラブルに対して、迅速な対処が求められ、すべての条件をクリアすることで達成した条件でも報告が受けられる不具合があった。

FGOにおいては、「□□属性の敵を□□体倒す」といったミッションをクリアすることで、ガチャ用の「石」を獲得できる条件がある。しかし、ここに不具合があり、過去に受け取った「聖晶石」を含むアイテムが受け取れるようになっていた。

アイテムもそうだが、問題は有料販売もしている聖晶石を受け取れない点で、その規模にある。あるユーザーの投稿によれば、今回の不具合で最大1500個近くの聖晶石を受け取れる状態だったという。

販売プラットフォームにもよるが、アプリストアでFGOは聖晶石168個を9800円で販売しており、5000円分の聖晶石がタダで手に入る状態だったことになる。

アプリ調査会社のSensor Towerによれば、2021年8月29日時点でアクティブユーザー数は100万人以上。仮に現在でも100万人がFGOを遊んでいれば、プレイヤーの1％が不具合に乗じて石を得た場合、9億円の損失になる。

つまりFGOは、ミッション達成で得られる可能性があるアイテムを一括で受け取れる機能も搭載しているため、またSNSでは不具合より1500個より多くの聖晶石を入手できたとの声もあり、実際にも1人あたりの損失はより大きい可能性もある。