健康

肥満者の中でも走るのが速いと自認している人は代謝性疾患が少ない方向|@DIME アットダイム

2025-01-08

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研究結果の概要

研究によると、肥満の人で走るのが速いと感じている人には、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの代謝性疾患が少ないことが示されています。

主観的な走行速度と代謝性疾患の関係

主観的な走行速度と代謝性疾患のリスクに関連があることを示唆するデータが報告されました。

研究の背景

この研究は同志社大学大学院スポーツ健康科学研究科の山本啓二氏らが実施したもので、詳細は「Scientific Reports」に2023年11月15日付で発表されました。

走行速度の重要性

走行速度は、体温、呼吸、心拍、血圧、酸素消費量に影響を受け、「第6のバイタルサイン」と呼ばれ、死亡リスクと関連があることが知られています。しかし、走行速度を客観的に捉えるにはスポーツと時間が必要とされるため、一般の健診でも活用が可能です。

研究方法

研究チームは、2011年から2022年までの武田病院健診センターを受診した人のうち、肥満または腹部肥満に該当し、データ収集が完了した群から4,875人を対象にしました。

代謝疾患の評価

代謝疾患を評価した結果、高血圧、糖尿病、脂質異常症のいずれかに該当する割合は少なく、特に走行速度が速い群では代謝疾患が有意に低いことが確認されました。これらの結果は、健康維持や病気予防において体を動かす重要性を示唆しています。

肥満者の分析

さらに、肥満者(BMI25以上)を対象とした分析では、主観的な走行速度が速い人が増え、各代謝疾患のリスクが著しく下がることが実証されました。

健康促進の指標

この調査結果は、肥満に悩む多くの人々に向けた健康促進の重要な指標となり得るでしょう。運動を取り入れた積極的な生活スタイルの推奨が促される時代が来ているのかもしれません。

結論

この研究が私たちの考え方を変え、健康維持への意識を高めるきっかけになるでしょう。これを機に、日常生活に走ることを取り入れてみるのはいかがですか?