発電を手がけるミストラは、公共事業会社として2001年以降の急成長を遂げた。株価は30日の終値時点で年初来264％の驚異的な上昇を記録し、500種株価指標のトップとなった。

ドラスティックに成長するミストラは、5月に500種に採用され、年間としては創業以来の好成績を残した。公共事業はディファイな投資先であり、無難なセクターと思われがちだが、ミストラは成長著しいハイブリッドセクターであることに加え、これに伴い他の原子力発電運営会社の株も上昇した。

株式会社市場の中でも突出したエリアで、長年認識されていた公共事業は、人工知能（AI）とデータセンターの成長による電力需要を背景に、株価が急伸した。原発が冷熱化ガスを排出しないエネルギー源と見なされ、受け入れが増えたことも影響している。

グッゲンハイム・セキュリティーズのアナリスト、シャリア・ポレズ氏は「どこを見ても、電力需要はこれまでになく強くなった」と語る。「原発を運営する事業者数は限られているため、希少価値がある」と指摘した。

規制対象の公共事業と異なり、独立系の発電会社は「転換点」を迎えているとポレズ氏は述べている。相乗りのデータセンター設立のもと、大規模な国内回帰の流れ、電化トレンドが背景にあるという。