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エノビディア社のコールオプションで大量売り、株価最高値から急落

2025-01-07

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人工知能(AI)向け半導体大手、エノビディアの株価が昨年11月以来の最高値を更新した後に急落しています。この急落の背景には、投資家が7日に同社のコールオプション(買う権利)を大量に売却したことが挙げられます。

最近のデータによると、この株は11月17日を満期とするコール(権利行使価格140ドル)で420万株、12月21日を満期とするコール(同159ドルから165ドル)が60万~70万株と、巨大な売り圧力にさらされています。サスケハナ・インターナショナル・グループのデリバティブ戦略責任者クリス・マーフィー氏によると、このような売りは、投資家の間で今後の株価動向に対する不安感を反映しています。

具体的には、テクノロジー見本市「CES」でのジャンスンファが登壇した際に、コールの大規模買いの流れが逆転したと指摘されています。株価は米国時間17日午後10時30分(日本時間18日午前12時30分)で前日比4.5%安の141.35ドル。取引開始直後は2.5%上昇していました。

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マーフィー氏によると、エノビディア社は13日午前の水準に戻り、権利行使価格140ドルの1月限コールと同様、12月限のコールも「極的に売られている」とのこと。

コールの出来高は既に過去1ヶ月の1.5倍に達しています。これは投資家が将来的に株価の上昇を期待しつつ、現状の変動性に不安を抱いている証拠といえます。エノビディア社の株価が今後どのように推移するか、注目が集まっています。