テクノロジー

エネゴートとトヨタ、「プロプスカイト型太陽電池」で変換効率30%で最高水準に

2025-01-17

著者: 結衣

京都大学発スタートアップのエネゴートは17日、トヨタ自動車と共同開発した「プロプスカイト型太陽電池」で世界最高水準の変換効率を達成したと発表しました。この太陽電池は、光エネルギーの30%を電気に変換できるという驚異的な性能を持っています。

この新しい太陽電池の開発は、特に電気自動車(EV)の普及において重要な意義を持っています。通常の太陽電池は20%前後の変換効率が一般的である中、エネゴートの技術はその性能を大きく向上させました。両社は、この太陽電池を電気自動車の車体に搭載することを見据えており、上部に設置されるタイプと下部に設置されるタイプの2種類を発表しています。これにより、電気自動車は走行中に太陽光を利用して充電することが可能になります。

次回の実用化に向けて、小型の試作機での実証を行ったが、今後はパネルの大型化や耐久性の確保などを通じて実用化を目指しています。エネゴートは2023年からトヨタと共に開発を進める本プロジェクトは、自動運転や次世代モビリティの普及においても革新をもたらすものとなるでしょう。

この新しい技術により、太陽光発電の利用が促進され、地球環境保護にも貢献すると期待されています。その革新性は、今後のエネルギー供給にも大きな影響を与える可能性があります。興味深いのは、環境に優しいエネルギーの供給だけでなく、車両の運用コスト削減にもつながり、消費者にとっても恩恵がもたらされることです。今後の発展が待たれます。