ビジネス

エーザイの認知症薬レカネマブ、欧州当局が承認待機

2024-11-15

著者:

エーザイと米バイオジェンは15日、アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」に関して、欧州連合(EU)で新薬を評価する欧州医薬品庁(EMA)から承認待機を受けたと発表した。承認を受け、今後67日以内に最終的な承認の可否が決まる見通しだ。7月に一度否定的な見解を受け、再審議を請求していた。

欧州医薬品庁が15日付で見解を示した。特定の症状を持つ早期アルツハイマー病患者を対象にすることで承認待機を得た。今回の対象患者はアルツハイマー病患者の8割9割を占めると言われている。

欧州医薬品庁は、「今回対象とする早期アルツハイマー病患者に関して、レカネマブのメリットはリスクを上回る」と判断した。エーザイによると欧州におけるアルツハイマー病の患者数は690万人と推定される。

レカネマブはこれまで日米をはじめとする国で承認を得ており、今後の欧州での承認が期待されている。もし承認されれば、数百万人の患者に新たな治療の選択肢が提供されることになる。

国際的な製薬業界は、アルツハイマー病治療薬の開発が進んでいるにもかかわらず、いまだ解決策が不足しているため、注目を集めている。治療薬の承認は医療界全体に大きな影響を与える可能性があり、患者やその家族にとっても朗報となるだろう。