ドル円今週の予想「上値トレンドの動きが継続、150円割れで終えた場合は短期トレンドが変化。」FXチャート分析 2024/11/4
2024-11-03
著者: 葵
【ドル円週間予想】 上値余地を探る動き、151.10-20の攻防を下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯。
直近の日足は陽線で切り返して引けており、下値を切り上げる流れを維持しています。前日の陰線の幅を上抜けていませんが、トレンドは崩れておらず、上値トレンドの動きが継続する見込みです。トレンドが強い状態にあるため、1段のドル上昇に繋がってもおかしくはありませんが、一方で、7/3に付けた161.95の高値と9/16に付けた139.58の安値との61.8%戻し(フィボナッチ数)が153.40近辺となり、これを実体ベースで上抜けていないことから、9/16の安値から今週は8週目となり、日足的に見ても天井域にある可能性が高いこと(相場のサイクルは8〜9週の傾向が強い)から、トレンドが変化する可能性にも注意が必要です。短期トレンドは151.10-20の日足の攻防を下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯し150円を割り込んで終えた場合は短期トレンドが変化します。この場合はこの相場の立ち上げ時に残した144〜146円台の足元の弱さを直進していく動きが強まります。
反対に、153.50を超えて終えれば上値余地がさらに拡大し、154〜155円台にある強い抵抗をトライする動きへと。
日足の上値抵抗は153.40-50、154.00±10銭、154.60-70、155.10-20に対し、下値抵抗は152.00-10、151.50-60、151.10-20、150.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は150.68、151.47、151.54に位置しており、短期トレンドを支えているが、これらが斬新し始めると、一方向へ動く前兆と見られます。
一方直近の週足は、前週足から大きく上抜けのスタートとなりましたが、上下の攻めに失敗し週初の上抜き水準に戻し戻ります。トレンドは強い状態を保持していますが、「戻せるライン」は変化の兆しともされるので、今、来週の動きが次の相場の方向性を示唆する可能性があります。週足の下値抵抗が151.50-60にありますが、これを下抜けて越週した場合は下値リスクが高くなります。さらに149.00-10の抵抗を下抜けて越週した場合は、短期トレンドが変化しつつあるかもしれない強い下押しが出る可能性が高いです。
今週の戦略は、ドル買いは152.00-10まで引き付けて。損切りは薄い場合151.40、深い場合は下値リスクが150.90に引きずられたという流れになります。売りは今週いったん154.20で破切りを置くなれば153.40-50で軽く試し売りするように。
上値は、153.30〜153.50、153.80-90、154.10-20、154.60-70、155.10-20に強い抵抗がありますが、どこまでクリア出来るかトライする動きへ。下値は、152.40-50に軽い抵抗が152.00-10にあればあれば相当に強い抵抗が出てきておりますが、これを下抜けた場合は151.80-90、151.50-60、151.10-20にある強い抵抗がどこまで切り崩せるかトライする動きへ。全て切り崩して終えた場合は、短期トレンドが変化して、150.20-30、149.60-70、149.00-10、148.10-20にある抵抗がどこまで切り崩されるかトライする動きへ。148円も切り込み始めてから、10月初めに144円台から急騰した流れの中で足元の弱さを挟んで146.90〜144.00ゾーンの下値抵抗をどこまでも切り崩されるかという流れ。
この場合でも調整下げにとどまるのであれば144円台を大きく崩す可能性が高くなります。
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