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東電、福島第一原発2号機の燃料デブリ回収 事例から13年半で初

2024-11-07

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東京電力は7日、福島第一原発2号機の溶融した核燃料(燃料デブリ)の試験取り出しを行い、試料の回収を完了した。

燃料デブリの回収は原発事故から13年半で初めての試みであり、最も難しい工程にあたる。回収は1~3号機において880トンあると推計されている。政府と東京電力は原発の完了までにすべて回収する計画である。しかし、今回の回収量は数グラムにとどまる。

今回の試験取り出しは、格納容器の内部に通じる穴から釣り上げる方式の取り出し装置を採用した。この装置の先端部分を、燃料デブリを支える土台(デストレイル)の底に固定し、先端の器具で試料をつかんで引っ張るという工程である。

東京電力はこの日までに、試料を格納容器の外にある容器まで引き続き運び、放射線量を測定。作業員の被ばく対策として設定した毎月24ミリシーベルト以下で、回収可能であることを確認した。

そしてこの日、容器に詰めた試料を回収し、密閉(シャッター)機能がある別の専用容器に入れ、回収を完了した。試料は大きさが約5ミリで、密度は最も高い3グラムとなっている。今後、廃棄物として分析し、詳細に分析する。

東京電力は当初、2021年中に試験取り出しを始める予定だったが、装置の不具合などで3回延期された。東京電力は、ロボットからより単純な釣り上げ方式に装置を変更し、8月22日に着手し、9月上旬に取り出し作業を組んだ。

しかし、高い放射線に阻まれた作業は難航した。装置を取り付けるパイプの接続ミスや、カメラの故障などのトラブルが続いており、2カ月間弱まった。それでも、東京電力は今後、さまざまな場所へ動かせるロボットアームを使い、さらに試料の回収を試みる。得られたデータは、今後の取り出し規模の拡大に活用する予定である。

さらに、東京電力は今後、冷却水などが流れ込む区域を含む作業も計画している。これまでのデータを基に被害の程度を分析し、詳細に分析する。従って、デブリ回収プロジェクトはますます進化し続け、希望が見えてくる。そして、放射能を軽減させるための有効な方策を見つけ出し、実行することが望まれる。