第1生命ホールディングスは14日、第1生命保険が1000人の早期退職希望者を募集することを発表した。対象は50歳以上で、勤続期間が15年以上の社員などが含まれる。募集期間は2025年1月20日から31日までとなっており、退職金には最大48ヶ月分の支援金が支給される。希望退職を選んだ場合、退職日は2025年3月末を予定している。

早期退職者の募集は今回が初めてであり、業績の悪化が背景にある。1000人が退職した場合、25年度の人件費は700億円減少する見込みである。人材への投資を増やすために、人件費総額への影響は少ないと見ている。

第1生命HDの京子社長は「コストカットが目的ではない」と強調し、今後の人材投資に具体的な中身を持たせることが重要であると語った。

同日発表された24年9月期の連結決算は、純利益が前期同期比48％増の2331億円だった。業務を活用する中で得られる利益配当金が増加した。また、株主還元の原資として同社が算出するグループ修正利益は42％増の2452億円となった。

早期退職希望者に向けた新たな支援策や再就職支援プログラムの実施が期待されており、退職後も多くの社員が安定した生活を送れるような取り組みが進められることが求められている。今後の動きにも注目が集まっている。