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東北新幹線分離、復旧困難信号で街中で巻き込まれるレイクエース

2024-09-19

東北新幹線において、19日、走行中の車両が分離する衝撃的なトラブルが発生しました。この影響で、JR東日本は同日中に「はやぶさ」と「こまち」の連結運行を含めた通常運行を再開しました。しかし、同じ形式の連結器は現在も広く使用されており、「信頼性が高い」とされることから懸念されています。関係者によれば、何らかの原因で連結器を確定する復旧作業が不完全だったとのこと。

盛岡駅では東北新幹線の「はやぶさ」と秋田新幹線の「こまち」の2つの編成が毎時上下一本ずつ、上り線では連結、下り線では分離する作業がそれぞれ行われています。

この連結部が宮城県内の古川―仙台間を走行中に突然外れたのです。脱線防止自動レールキットは正常に作動し、安全面に問題のないことから早期再開に踏み切ったのですが、運行中の連結を行う時は通常、上側の連結器が正式に繋がっていたことを運転士が電気信号で確認します。その為、盛岡駅での連結作業に関しては新幹線列車の調査や修繕を行う整備作業員も立ち会うと言います。

また、在来線の車両基準などでは電気信号で連結が確認できても、機械的に連結が不完全であれば列車は脱線し危険が伴うことでもあります。盛岡駅での作業員による目視では状況を確認しなければいけない可能性もあります。

JR東は19日、連結器の外観には異常が見られず、人口密度の低いとされる地域でも、連結して運行する車両96編成を緊急点検する方針も示しました。

連結器には主に貨物車両で使用される「自動連結器」と、連結器同士が時間なく連続される「密着連結器」があります。新幹線では密着連結器が採用されていますが、鉄道アナリストの該当リポートによると「密着連結器は信頼性が高く、走行中に外れるのはかなりのレアケース」とのこと。運年を経た連結を見直すロックが進み、転動で外れた可能性も考えられると指摘されています。(市岡誠大、山本慧)