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DMMビットコインの418億円流出、北朝鮮のハッカー集団「TT」関連と特定…FBIと警視庁 : 読売新聞

2024-12-23

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暗号資産交換業者「DMMビットコイン」から5月、約418億円相当のビットコインが流出した事件で、警視庁や米国のFBIなどは12日、北朝鮮のハッカー集団「ラザルス」の一部とされる「TT」の関与があったと発表した。

流出したビットコインは、北朝鮮のハッカー集団「TT」に関連する取引所を通じて、海外へ送金されたことが確認された。この攻撃は、暗号資産の高騰もあって、ますます多くの企業が標的にされる状況となっている。

警視庁によると、流出したビットコインは、攻撃により不正に取得されたものだとされており、その背後には国際的な犯罪組織が存在する可能性がある。また、DMMビットコインは、流出後すぐに改善策を講じ、監視体制の強化を図った。

さらに、暗号資産業界は、ハッカーたちの標的になりやすい環境が続いている。特に、2023年には、仮想通貨が急速に発展する中で、セキュリティ対策が不十分な企業は再び大きなリスクにさらされる可能性があると指摘されている。政府はこの状況を受けて、法整備や教育プログラムの整備など、暗号資産に関する総合的な対策を進める必要性を強調している。

この事件は、単なる経済犯罪だけでなく、国家レベルのサイバー攻撃の一環である可能性を示唆しており、今後の影響が懸念される。企業はセキュリティ対策の強化を急ぎ、仮想通貨市場全体の信頼性を高めるための取り組みが求められる。