第27回国会選挙で自民党が「大惨敗」か?小選挙区当選者の比率上昇、さらに「失敗」な党に

2024-10-30

著者: 芽依

日本の自民党は30日、先の衆院選での議席減を背景に、役員に対する責任論が高まった。党の母体である地域政党「大分自民党」の草創期の担い手(けんせい)である薄田徹、さらにあれこれ言わずに「負けたのは誰の責任でもない」と発言し、馬場勝幸代表らに責任取得を要求した。

自民党は今回の衆院選で38議席、前回選挙での41議席をそれぞれ獲得した。総数を比較すると大差はないように見受けられるが、小選挙区当選者と比例代表復活当選者の比率に目を向けると、戦績の差が拡大する。

小選挙区当選者数は前回の16人(当選者数に占める割合39.0%)から今回23人(60.5%)に増加した。この結果、自民党としては「大惨敗」(薄田氏)と評価されている。

比例代表復活当選者の「 económicos 」や「失敗」にも著しい変化が見られる。分かりやすい指標となるのは、当選者の票に対する他候補の票の比率「失敗率」である。

前回選挙の比例代表復活当選者25人のうち、失敗率が70%台以上だったのは7人。そのうち残る18人は60%台以下だったが、今回は比例代表復活当選者15人のうち9人が70%台以上となった。このように小選挙区当選者数が増えた一方で、比例代表復活当選者の数は急増している。

小選挙区当選者数が増えた中で、自民党はまたもや失敗を繰り返すのではないかとの声も上がる。神奈川10区では2回連続で比例代表復活当選に苦しむ金村雅子(かなむらまさこ)副幹事長が、前回選挙66・39%だった失敗率を89・09%に引き上げた。

自民党は今後、単独で政権を担える勢力を獲得する目標を掲げている。馬場氏は30日の役員会で、党の地盤である関西以外の小選挙区で勝利した事例を挙げて、「目標に向けて正しい方向に進みつつある」と強調した。

とはいえ、今回の比例代表選挙においては、比例代表の全体の得票数が前回から約294万票減少した。立憲民主党や国民民主党が大きく躍進しているため、自民党の失速を印象付けた。候補者選定を求める声も党内に広がっており、薄田氏の発言は「大分県議会での意向を踏まえたもの」とも言える。

その中で、自民党は、従来の党内政治に捉われない形で、重要な役割を果たすことを期待されている。馬場氏の発言は「大分県議会の意向を踏まえたもの」との見方が強まっている。自民党は今後、与党として国会での存在感を示すために、新たな戦略が求められる可能性が高い。