島根県内で16人が結核集団感染 2人発病、命に別条なし | 山陰中央新報デジタル

2024-11-08

著者: 蒼太

島根県保健所が18日、県内の11~16代の男女計16人が結核に集団感染したと発表した。いずれも治療を受けており、感染そのものの重篤さは低いと言われている。発病した2人は命に別状はなく、順調に治療が進んでいるという。

この集団感染は2021年4月に同市内で7人の感染が確認されて以来、今年も継続的に職場内の感染が確認されている。特に春からは出雲市在住の30代女性が症状を発現し、その後、同市内の医療機関を受診した結果、感染が判明した。

結核の感染経路には主に空気感染があるため、感染が広がる可能性も考えられており、専門家たちは注意を呼びかけている。今後、濃厚接触者への健康診断を施行すること、および感染者の行動履歴の追跡調査を実施し、状況を把握する方針だ。

感染を防ぐためには、日常生活における衛生管理が不可欠である。特に、手洗いやうがい、マスクの着用を心掛け、咳エチケットを厳守することが推奨されている。また、昨年には18人が結核を発病した実績として報告されている。国内における感染者数の増加は、特に注意が必要であり、犬や猫などのペットからも感染する可能性が考えられているため、愛犬家や愛猫家は特に気をつけなければならない。

今後、集団感染の拡大を防ぐためには、医療機関の早期受診が重要である。発熱や咳が続く場合は、速やかに専門医の診断を受けるよう呼びかけている。島根県保健所の担当者は「引き続き、感染症対策を徹底し、地域の皆様の健康を守るため尽力します」とのコメントを発表した。