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大雨で一時孤立した地域…スーパーマーケットが「ここで再建するかどうか考えたい」と語る
2024-09-23
著者: 葵
元日には能登半島地震で3日間孤立した石川県能登町野田地区は、今回の記録的な大雨によって再び土砂崩れが発生し、一時孤立状態となった。車の往来が困難になった後の12日朝、集落に記者が入った。
市中心部から人口約1000人の集落までは14キロ。地区に通じる道路は相次いで崩れ、11日午後からは通行できなくなっていた。
集落に入ると、農道はいたるところで陥没し、大量の土砂や流木が残されていた。道路脇の斜面は10メートルほど崩れ、道路を半分覆っている。元日の地震でも崩落が起き、土のうで補強されていた箇所が再度崩れていた。
地震後、電気と水道は復旧していたが、大雨でまた停電。断水も続いている。地区の消防によると、地区の別の場所で土砂崩れに巻き込まれた女性2人の遺体が見つかったという。
能登町には「もとやスーパーマーケット」があり、118メートルまで増水があった。店内には大量の土砂や流木が残され、商品が散乱していた。この店は元日の地震でも天井が落ちたが、一日も休まず営業を続けた。店長は「こんなことは初めて。ここで再建するかどうか考えたい」と話している。