世界

大学院が失業神社に?中国で就職氷河期、高学歴も苦しむ

2024-11-03

著者: 海斗

近年、中国の大学院卒業生たちは厳しい就職状況に直面しています。特に、大学院生たちが求職活動を行っても、期待した職に就けない「失業神社」とも呼ばれる現象が広がっています。大学院進学が進む中、就職市場はますます競争が激化しており、多くの卒業生が思うような職に就けない現実が浮き彫りになっています。

例えば、2015年には165万人だった大学院進学者が、8年後の2023年には474万人に急増し、その数は約3倍にもなりました。このような状況が続く中、特に北京では、大学院修了者が16万人余り、大学部門からは3万人以上が進学しているというデータがあります。

高い成長率が続く中、修士や博士の学位を得ても就職難の壁にぶつかっています。特に、最近の報告によると、浙江省の大学で修士号を取得した男性は、「今はこの時代ではない」と嘆いています。アルバイトを経て就職活動を続け、9月には再び働く意欲を見せています。

中国の就職情況サイトによると、今年の大学院生の就職内定率は前年の対比で12ポイント減少し、学部生は45%、専門学校生は56%とさらなる減少傾向にあります。大学院進学以外にも、高倍率の公務員試験の対策や、海外留学との選択肢が増加しているものの、依然として苦しむ卒業生が多数存在します。

社会に出ること自体が試練になっている中、求職活動の厳しさは、個々の努力だけでは解決できない深刻な問題であることが再認識されています。このような現状は、中国の教育制度や労働市場の変化に大きく関連しています。今後、どのような対策が講じられるかが注目されています。