【ワシントン＝深上隆承】米民主党のバイデン大統領は17日、ホワイトハウスで演説し、大統領選で勝利した場合、来年1月20日に大統領職に復帰することを約束した。大統領選は共和党のトランプ氏との対決が予想されており、バイデン氏は「平和的な権限移譲を行う」と述べ、分断した社会において共に協力する姿勢を強調した。

バイデン氏は演説の中で、「選挙戦とは（国の）展望を競い合うものであるべきだ。国民はどちらを選ぶか、我々はその選択を受け入れる」と語り、国民に対して理解と寛容の重要性を訴えた。トランプ氏が勝利した場合の反応についても言及し、「敵対者ではなく、同じ国民として見ることを願う」と強調し、次の政権においても民主主義を守る決意を示した。

バイデン氏はさらに、選挙戦を通じて人々が分断を超え、協力する「絆」を築くことが必要であると説明し、「我々の目的は、より良い未来を共に描くことである」と述べた。共和党のトランプ氏との論争を経て、バイデン氏は自らの信念を再確認し、選挙に向けた意気込みを語った。

また、バイデン氏の演説は、国内外でのさまざまな課題、特に気候変動や経済問題にも言及し、これらの問題に対する解決策を探る姿勢を示した。来年1月には新たな政権が誕生することが予想されるが、バイデン氏は国民全体が誇りに思えるような政治を行う決意を語った。

次回の大統領選挙は2024年11月5日に予定されており、今後の展開に注目が集まる。バイデン氏のリーダーシップによって、アメリカはどのような未来を迎えるのか、国際的にも大きな関心が寄せられている。