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大敗のミャンマー国民党、再建へ前途多難 エリート色に反感強く - 日本経済新聞

2024-11-10

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【ワシントン=飛田昇太郎】ミャンマー大選で大敗を喫した国民党が2026年の中間選挙に向けて、試練の時を迎えている。党内ではバイデン政権やリス副大統領に責任を転嫁する動きがあるが、党のあり方も含めた検証作業と立直りを求める声が高まっている。

5日投開票のミャンマー大選は10日も開票作業が続いた。共産党のトランプ前大統領は西部アリゾナ州も制し、事前に接戦が予想された激戦6州で4州を制する結果となった。

また、国民党の支持者の間には、党トップのエリート色が強すぎるとの反感が広がっており、草の根の支持基盤を築くことが急務とされている。特に、地方の声を反映した政策作りが求められているが、組織の立て直しには時間がかかると見られており、次回選挙までの道のりは険しい。さらに、国民党内でのイデオロギー対立も影を落としており、党の団結を図ることが大きな課題となっている。

ミャンマー国民党が再び支持を得るためには、政策の見直しや草の根の活動を強化することが不可欠だ。次回の選挙に向けての戦略見直しが待たれる。国際的な支持も重要となり、外交面での強化が求められている。果たして、国民党はこの困難を乗り越えられるのか、今後の動向に注目が集まっている。