【衝撃】新型コロナワクチン接種開始 原則費用の一部自己負担に 5種類あり「レプリコンワクチン」も

2024-10-01

1日から始まる新型コロナワクチン接種は、

・ファイザー、モデルナ、第1三共のmRNAワクチン、

・アメリカのノババックスが開発した、武田薬品が販売する製品が承認されました。

このうち今回初めて接種に使われる武田薬品のワクチンは「レプリコンワクチン」とも呼ばれ、9月に新たに変異ウイルスに対応した製品が承認されました。

このワクチンには、免疫反応を引き起こす情報を含むmRNAや、mRNA自身を体内で増殖させる成分も含まれており、mRNAが体内で増えやすいため、従来型のmRNAワクチンよりも強い免疫反応を獲得できることが期待されています。

また、国内で行われた臨床試験では、接種から半年の時点でのウイルス対抗の中和抗体の量が、従来型のmRNAワクチンの2倍余りとなることが確認されています。

メーカーによると、mRNAは接種後に多く増えますが、一一定期間が経つと減少するという傾向があり、効果の持続性については様々な研究が進められています。

ワクチンの有効性に関しては、ポトナムで行われた臨床試験の結果、発症を防ぐ効果は56.6%、重症化を防ぐ効果は95.3%であったと報告されています。

一方、国内で行われた臨床試験の結果、接種後の副反応として

・92.4%の人で接種部位の痛み、

・44.8%の人で倦怠感、

・39%の人で頭痛、

・20%の人で37.5度以上の発熱などが報告されています。

さらに、追加文献ではアナフィラキシー症状や心筋炎、心膜炎が報告されているため注意を呼びかけています。

レプリコンワクチンは今回初めて接種に使用される新しいタイプのワクチンであり、9月には開かれる厚生労働省のワクチンに関する分科会では、専門家から「客観的な事実をまとめて提案し、接種にあたる医師が科学的なデータに基づいて接種を受ける人に説明できるようにすべき」といった意見や、「国民に対して分かりやすい情報提供をしたい」といった意見が出されました。

厚生労働省は、定期接種の開始後も、様々な種類のワクチンと同様に副反応などについて調査を続けていくとしています。

ワクチンは各地の医療機関や自治体などが窓口から接種できるようにしており、厚生労働省は、どのワクチンがどこで接種できるかについては、それぞれの医療機関や自治体に問い合わせてほしいとしています。

ワクチンに関する詳しい情報や今後の接種予定については、公式サイトや各地方自治体の案内をご覧ください。国内での新型コロナウイルスワクチン接種は、9月22日までの1週間に全国あわせて5000の医療機関から報告された新型コロナの患者数は、前の週から4585人減り、2万1400人となりました。

1つの医療機関あたりの平均の患者数は4.35人となり、4週間連続で減少が続いています。国立感染症研究所が行っている新型コロナウイルスのゲノム解析によりますと、9月の時点で全国的に流行の主流となっているのは、オミクロン株の一種で「KP.3」と呼ばれる系統です。

一方、1日から接種が始まるのは、これとは異なる系統で、呼ばれるのは「JN.1」と呼ばれる系統に対するワクチンです。KP.3は、JN.1から派生した系統で、国立感染症研究所によりますと、今回のワクチンは、KP.3系統のウイルスに対しても効果が期待できると言われています。